2010年8月10日火曜日

あなたの内蔵メモリー、お元気ですか?

今回は毎度まいどROM焼きでイジメている、HT-03Aの内蔵メモリーをたまには気遣ってみようということです。
ご存知のごとくHT-03Aの内蔵記憶領域はフラッシュメモリーであります。
フラッシュメモリーは読み出しでは問題ないのですが、書き込み回数が多くなってくると壊れるブロックが出てくる可能性が高まってきます。
/system に関してはオフィシャルROMでずっと使用する分には読み出ししかしていないので、壊れることもないのですが、ROM焼きを繰り返しやっていると/system ファイルの一部破損の可能性が出てきます。
やはり/system には重要なファイルが多いので「なんじゃコリャ?!」という不具合にも見舞われます。
私もついこの間そのような不具合に遭遇しましたが、そういうことだったのかもしれません。

HT-03Aも発売から時間が経っていますので、中には内蔵メモリーに爆弾を抱えている人もいるかもしれません。
そんなこんなで、たまにはHT-03Aの健康診断でもしてみましょう。
方法は簡単です。
ココ(XDA)を見てください。
・・・と丸投げと言う訳にもいかないですね。
cat /proc/yaffs
を実行するそうです。
“cat”命令で /proc/yaffs のファイル内容を表示しているだけです。
ずら~っと何やら出てきますが、その中のeccUnfixedの項目が0でなければ、「壊れたブロックが放ったらかしだよー」ってことらしいです。
eccFixedってのは「壊れたブロックが有ったけど、除外しといたよー」ってことでしょうね。

Xdaフォーラムの投稿者Phonekenstein氏によれば、
『YaffsがECCモードを制御しているなら、Yaffsのごみ収集機能はそれらをマークし、取り除いていなければなりません。
しかし、Yaffs のG1アンドロイドの設定が、壊れたブロックのマークをNANDeccに頼るようになってから、私はどちらがこれらのブロックを掃除し、回収しないのか良くわかりません。
多分、NANDとYAFFSは調和しない、又一つはこれらのブロックを除外してこの問題を終える能力があるでしょう。
たとえそれとしても、ROMフラッシュでこれらのエリアにデータを書いている間や再マウントの後、何かが間違っているかもしれないことは明白なようです。』
とのことです。(翻訳ではありません、エッセンスだけ感じ取って下さい。(^^;))

では、破損ブロックの回避方法です

  1. 電源OFF
  2. PCとUSB接続
  3. [戻る]+[電源] 長押しでFastbootモードへ
  4. PCでコマンドプロンプトを起動
  5. fastboot erase system” で/systemをワイプ
  6. [メニュー] 押して電源OFF
  7. [ホーム]+[電源] でリカバリーモードへ
  8. コマンドプロンプトで次のコマンドを入力して、/systemをロック
  9. adb shell
  10. mount -a
  11. cd /system
  12. 通常にROM焼き & Gappsなどあれば焼く
  13. その状態のままの次の様にして/system をsdcardにバックアップ
  14. mount /sdcard
  15. tar -cvf /sdcard/system.tar /system
  16. sync
  17. reboot bootloader
  18. Fastbootモードで起動したら、次の様に/system を再ワイプ
  19. fastboot erase system
  20. [メニュー] 押して電源OFF
  21. [ホーム]+[電源] でリカバリーモードへ
  22. 次のコマンドでsdcardのバックアップを/system へ戻す
  23. adb shell” 
  24. mount /sdcard
  25. mount /system
  26. tar -xvf /sdcard/system.tar -C /
  27. sync
  28. reboot
終わり。

それで、最初の“cat /proc/yaffs”で/system以外に破損ブロックがあった場合には、上の手順の/system の所を適宣置き換えてやってくれとの事です。

2010年8月9日月曜日

SpeedTeam Froyo v2.5 Last test ですと。

SpeedTeam Froyo v2.5 Last testが出たので、また焼いてみた。
今回はSpeedTeam Froyo v2.2からSpeedTeam Froyo v2.5 Last testなので、流石にワイプはしなかった。

変化点は特に無いが、敢えて言うならはCyanogenMod設定のDSP設定の項目が追加されている。
ヘッドセット用と本体スピーカ用に分けて設定出来るようになっている。
それぞれにイコライザーがあり、ヘッドセット側にはホールシミュレートができる。
ただ、24bit以上で内部処理するとも思えないので、使えば使うほど音質劣化につながる。
「デジタルは劣化しない」
大嘘である。
電卓で割り算、掛け算を繰り返した後、逆の計算を行っても決してもとの数字には戻らない事は皆さんも良くご存知のことと思う。
16ビットの精度の数値を処理して、その精度を保つには16ビットで計算していてはいけないのである。
音色を決めるのは「倍音」だが、その高次倍音になると僅かな違いにより敏感になってくる。
「そんな高い(大体15KHz以上)の周波数帯の音なんて殆ど人の耳に聞こえないよ」
正解である。
しかし、それが倍音成分と言うことになると事情が違ってくる。
音の雰囲気というか、気配という要素には欠かせない。
本体スピーカのほうならともかく、ヘッドセットで使うのは百害あって一利なしと個人的に思っている。
CPUパワーを削ってまで音を劣化させる事も無いので、話のネタ程度にとどめておくことをお勧め。

今回はオーバークロックカーネルを導入していない。
CyanogenMod RC2にoc614を導入したときは極めて安定していたが、Reduxの時もSpeedTeamの時も安定しなかった。
もちろんoc614の作者dumfuq氏も使用はRC2を前提としている。
前回SpeedTeam v3.0を入れた時もそうだったが、RC2以外には安定性の為にoc614は入れない方が良いようだ。

あと、今回SpeedTeam Froyo v2.5 Last testを上書きした後は、デフォルトでスワップが有効になっていた。
SpeedTeam 2.2の時はスワップ有効ではなかったのにどういうことだろう?
もちろんSpeedTeam Froyo v2.5 Last test上書きによって前回突っ込んだ/init.d/のスワップ有効にするスクリプトも消えている。
まぁ、今回はしっかりとfr-patch134.txtパッチが有効になっていると言うことだろう。

そういうことなので、今回はSpeedTeam Froyo v2.5 Last testとGappsと日本語フォントを入れただけで、後は何もしていない。
それでいいのだ。
結局はシンプル伊豆ベストなのだ。

シンプルついでに、FroyoROMの装飾設定や、自分の滅多に使用しない機能はバッサリと切っておこう。
最新機種に少しでも追随するためには、我慢するところは我慢し、切り捨てるところは潔く諦めよう。
「骨を斬らして、皮を斬る」の精神である。(イヤ、反対だ)
画面遷移のアニメ、視覚効果、サーフェスディザリング等。
現在はHomeのメモリ常駐も、Homeアプリの贅肉をゴッソリとそぎ落とせばしなくても良いはずである。(スワップ等無しはモタつく場合もあるかも)
タスクキラーで不要プロセスの停止も必須である。(アラームなどのように殺すと機能しなくなる物もあるので、ご注意!)

それにしても、SpeedTeam Froyo v2.5 Last test と「Last test」言うふうにうたわれているって事は、次バージョンは正式版なのだろうか?


◎アーカイブ
SpeedTeam v2.5(一発フラッシュ詰め合わせ)
(SpeedTeam Froyo v2.5 Last test + Gapps + 日本語フォント)

2010年8月7日土曜日

SpeedTeam Froyo v2.2 TEST が出たので焼いてみた

SpeedTeam Froyo v2.2 TEST はSpeedTeamのテスト版なのでダウンロードリンクしかなく、バージョンナンバーもリリース版とは異なる系統になっているらしい。
ダウンロードはコチラから可能。
本体
Gapps

・えぴそーど(Redux Mod v1.5)
CyanogenMod 6.0.0-DS-RC2 を焼いて以来安定して使えていたのだが、辛抱たまらずRedux Mod v1.5 に手を出した。
Redux Mod は評判が良かったので焼いてみたのだが、今回のv1.5はどうもダメかもしれない。
良い評判も全く聞かない。
oc614オーバークロックカーネルもはずされ、特にRC2と何も変わらない感じであった。
唯一、違いが解るところと言えば安定しないという事に尽きる。
oc614をいれてるからなのかもしれないが、それとてRC2の場合は同カーネル導入済でも全くの安定動作だった。
挙句の果てには勝手に再起動が頻繁になり、ある日突然全アプリが起動直後に強制終了という現象が現れた。
またスリープ中フリーズしてしまい、起動するたびに電池抜き再起動するハメに。
良く解らないが、内蔵メモリーのセクタが逝ってしまっているのかもしれない。
その後、Amon RecoveryのFix apk uid mismatchesを実行するとアプリだけは起動するようになった。
しかしハードボタンの一部は効かないし、動作もかなりモッサリ。
あきらかに異常である。

流石に諦めて、違うROMを焼くことにする。
ちょうどSpeedTeamのテストバージョンだが新しいのが出ていたし、以前からお世話になっているKOLOHE氏のでもあるので入れてみることにした。
今回、ROM焼きの際に内蔵メモリーの不良セクタが溜まってきているかも知れない(そんな希ガス)ということで、以前2chで見かけた不良セクタ対策を同時に実行してみた。
これについては、また次回改めてネタにしたいと思う。

使用してみた感想は、やはりいい感じである。
というか、Froyoの場合もはやこの段階で成熟しているかのような印象さえ受けるほど、どれも完成度が高い。
そのせいか、ことさらCyanogenModベースのROMはどれも言うほど大げさには違いがないと言って良いと思う。
もっとも、適用されたテーマや同梱してあるアプリなどによって特色はあるが、根本的なところで何が違うと言うと「?」となってしまう。
あとは使ってみて「何だかコッチのがシックリくるなぁ。」くらいの感覚的なアドバンテージの問題になって来る。

そういう意味で、今回のSpeedTeam Froyo v2.2 TESTは感覚的な紙一重の差で「良い感じ」では無いであろうか。
また、話は違うがCyanogenModをベースとしないSuperFroyoが電池の持ちが良いという事で高評価を得ている様である。
ただ、私の場合はリチウムイオンのエネループ(KBC-L2AS)を常に持ち歩いているので電池もちよりは、おのずとサクサク感が重要なポイントになる。
余談ではあるが、エネループ(KBC-L2AS)高容量で、メーカー製にもかかわらずベストコストパフォーマンス、おまけに最も入手しやすい逸品であるのでお勧めしたいと思う。→Amazon(アフェリエイトは無いケド)

さて、今回は

  1. SpeedTeam Froyo v2.2 TEST (リンクは本元)
  2. oc614オーバークロックカーネル
  3. Gapps
  4. 日本語フォント+Swap有効化+ガバナー(コンサバティブに)設定用フラッシュZIP
  5. All_In_One._v2.0.zip(/system,/data,/cacheのワイプに)
  6. advancedtaskkiller.apk(お好みで)
1. 元の本体から使わないのに常に立ち上がりっぱなしのメッセージ2.2(アプリ)を削除
4. /system/etc/init.d/00bannnerにCPUクロック最高/最低値を614MHz/245MHzに設定し、ガバナーをコンサバティブに設定(推奨値)するスクリプトを記述。(特にSetCPUは必要なし)
同じく/init.d/へ30swapon(スワップを有効化し、スワッピネスを50に設定する)を追加。
5. All_In_One._v2.0.zipは以前に説明したので割愛
6. タスクキラーを、Froyo対応で使いやすいものを探しましたが、今のところコレお勧め。

本体には以前のもの同様に/system/sd/にfr-patch134.txt(説明はコチラ)が入っているのでお好みで使用。(コレでもスワップを有効化可)
ちなみに私は特に何もしてない、そのまま。
一応22supersettingsにパッチを実行する行が一番最後に
sh /system/sd/fr-patch134.txt fb swap shabang lsd dc2x remount sdext fixp
とあるが、有効かどうかは検証していない。
興味のある方は是非検証して頂きたい。




◎以下アーカイブ
SpeedTeam2.2_SET.rar
(上記6つのパッケージ)